融雪に必要な熱量

雪を融かす為の熱量は、外気温と雪の比熱、融解潜熱が分かれば
計算できます。
比熱とは、1℃上げる為に必要な熱量。(0.5kcal/℃・kg)
融解潜熱とは、0℃の氷を0℃の水にする為の熱量。(80Kcal/Kg)
雪密度を0.1として例えば外気温−6℃、積雪30㎝で面積30㎡を融かす為に
必要な熱量は80+(6×0.5)×30×30=74,700Kcal
となります。灯油の発熱量が8,250Kcal/ℓなので
灯油が9ℓ必要という事になります。
この計算を覚えておくと少しは役に立つかも・・・
ちなみに鉄球1tを上空100Mから落下させた位置エネルギー
融雪に利用した場合、どの位融かせるか分かりますか?
1,000×100×9.8=980,000J
1Jは0.239calなので約234Kcalとなります。
融解潜熱が80Kcal/Kgなので単純に計算すると2.9Kg
実際に1tの鉄球が100M上空から落ちたら大変な事故になりますが
計算上では、わずか2.9Kgしか融かせないのです。

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